みなさん、こんにちは~! あるいは、こんばんはですか?
えへへ、乙戦2の公式宣伝部長 伏見茜です♪
……え?
今日はツカサさんは別のお仕事です、…たぶん…。
べべべべべ、別に、前回怒っちゃった学美がスタッフさんに圧力かけたとか、
「あんたのPCの中身全部世界中に公開しようか?」
とか言って脅してツカサさんをこのページから永久追放したとか、そんなんじゃあないですよっっっ!!!
茜さん…、
全部話してしまっていますよ。
ぴにゃあああああ!!!
ちなみに脅されたスタッフは目を潤ませて「それだけは、それだけは勘弁してください学美様あああ~」と何度も平伏していた…と聞いています。
リーリア…、
リーリア姉さんまで…
と、というわけで今回は、美人三姉妹をお呼びして、『軍用アンドロイド』についてお勉強したいと思いまーす!!!
美人…妹を褒めていただけて、とっても嬉しいです。
くす。姉さん、茜さんはエレーナ姉さんも含めて美人だと言っているんですよ。
はい~♪
まあ。ありがとうございます。
『美人』という言葉は人の主観に基づく曖昧なものではありますが、褒め言葉ですね。
リーリア、褒められたら素直に喜べばいいんですよ。
わかりました、姉さん。覚えておきます。
ああ、そうだわ! 私、美味しい紅茶を淹れてきますね。
紅茶ですか? うわぁ、嬉しいですぅ~!!
姉さん…、気持ちは嬉しいのですが、先ほどからまったく話が進んでいません。
あら、私ったら…
うにゅう、私がしっかり進行出来ないばっかりに…
あ、いえ、二人を責めるつもりは…
ええと………何の話でしたっけ?
『軍用アンドロイド』のお話をしよう、というところです。
ああ!
そうでしたね!
そうですそうです!!
困りました…私には、ツッコミという高度な技は搭載されていません。
『軍用アンドロイド』というのは、IOSシステムをより高水準で使用できるよう作られたパイロットのことです。
!! リーリア姉さん、助け舟を…
私の最優先事項は、任務内容の遂行です。
優秀で自慢の妹なんです~。
そうですね~、リーリアさんもユーリアさんもしっかりされていて~。
そもそも、先ほどから『姉妹』という言葉を使ってはいますが、私達に血縁関係はありません。
研究成果が姉から妹に受け継がれる…『姉妹機』という言葉がより近い、と学美さんはおっしゃっていました。
私、リーリアとユーリアの『お姉さん』で、本当に嬉しいんです。
二人とも、可愛いでしょう?
わかります! 妹とか弟って、なんだか、かわいいんですよね~!
主…このような場合はどうすればいいのでしょう…私には皆目検討もつきません………
私達は、戦争のために作られた兵器です。
今日は天気がよくて、争いごともなくて…。
平和ですね~。
本当に。
戦いのある場所でのみ、私は自分の存在意義を確認することが出来ます。
私、戦うのは嫌いなんです…。
怖い…というか…。
どうしよう…どうしよう…どうしよう……。
つまりつまりー、
『軍用アンドロイド』さん達は、戦争のために作られたんですけど、個々に性格があるんですねっ♪
話が一言でまとめられた…茜さん、すごい…!
ふふ、私はよく『バグ』だと言われていましたが、『性格』という言葉を使ってもらえたら、とても嬉しいです。
アンドロイドって言葉でよく誤解されてしまうんですが、私達は100%機械化された存在ではなく、胎児の状態からマシンインプラントを行われて人体の90%を機械化された存在なんです。
スタートは人間さんだったってことですね。
はい、人間以上の能力を持ってはいますが、私の開発を担当した方々は、私のことを人間のように…本当の娘のように可愛がってくれました。
元々は戦況の悪化を懸念したソ連政府によって研究されていた、、「人間に代わり強く強靭で大量生産の利く兵士」開発技術がIOSの登場によって、その方向を転換。
マシンインプラントを行なって半機械化した人間をサイボークといいますが、私達の存在はサイボーグにとても近いです。
相違点は先ほど姉さんが言っていた『胎児の状態から』という点。
アドバンテージは、拒絶反応の発生確率を抑えられるということが挙げられます。
あれ? 前回学美が、マシンインプラントは倫理的に反対されているって話をしていたんですが…。
おっしゃる通り、このアンドロイド研究開発は国家間で禁止されています。
???
『ラインの乙女計画』―――。
その名で呼ばれた私達の研究開発は第二次世界大戦後、秘密裏に進められてきました。
しかし今、研究施設は何者かによって爆撃され、残っていません。
研究を止めようとしての攻撃なのか、研究が明るみにでることを恐れての攻撃なのかは、内部にいた私達には把握しきれなかったのですが…私達は逃亡を余儀なくされました。
離れ離れになってしまって、どうしているかも分からなかった…。もう二度と会うことは叶わないのではないか、とも思っていました。
それが、こうやってまた出会えて、話をしている…。本当に幸せなことです…!
私も…姉さん達にまた出会えて、嬉しいです。
美しい姉妹愛…!!!!!じゅるり。
戦場での再会…私達は、敵同士です。
もう、リーリアったら。
いえいえ、敵同士というのもまた…!!! じゅるり。
茜さん?
ほわわわああ!? どっどどっ、どうしたんですかユーリアさん?!
あの、ぼーっとしていらっしゃったので声をかけただけ、なのですが…。
私達は戦うために作られた…それは変えられない事実です。
IOSの適正はもちろん、人間よりもずっと高い値をとります。
人間と軍用アンドロイドを見分けるポイントとして、私達の耳は、獣の耳を模しています。
感度が非常に高いんですよ。
ふにゃあ~、研究者さん達の趣味じゃなかったんですね。
趣味………。
加えて、私は攻撃に特化した能力を与えられています。
姉さんは私と違って、情報を駆使して戦うシステムが搭載されています。
情報、ですか?
姉さんは単機で複数の兵器の情報統制を行なえるだけの能力があるんです。
それって、とってもとってもすごいことなんじゃないですか?!
そうですか?
そして私は、二人の姉さんの能力を半分ずついただきました。
末っ子さんですね♪
さっきも言いましたけど…私は、戦うことは嫌いなんです。
戦うために作られた…だけど私達はいつかきっと、穏やかに笑って争いのない日々を生きる…そういう幸せな形も掴めるはず…。
エレーナさん…。
私には、戦っていない自分は想像できません。
今はまだ、そうかもしれない。リーリアの幸せは戦うことかもしれない。
でも例えば、私達は子を宿すことだって出来るんだから、これから先、恋をして、大切な人との間に子供が生まれて…
恋をして…
大切な、人…
きゅぴーん☆
あらあら…ユーリアはもう知っているみたいね。
あ、え、違っ?!
確かに! 牟田…主のことは大切に思ってます、思っていますけれど!
そんなっ?! こ、恋とか、そういうのじゃ…。
さらに、きゅぴーん☆
そもそも、主からしたら私は部下の一人でしかなくて…、私が一方的に想ったところで…!
うふふふふふっふふふっふ!
??!!
ああああ、茜さん、一体…、
さあ! ユーリアさん! 思う存分話してもらいましょうっ!
うふふふふ、主を思い慕う男装のアンドロイド…
「私、貴方に恋を教えてもらいました…」ってやつですね! いいです素晴らしいですたまらないです!!!
え、え、え、え、え?
私が見ない間に、ユーリアはこんな表情をするようになったのね…。
感慨深いわ…。
エレーナ姉さんまで…。
リーリア姉さん、助けてください…。
あ、茜さん、そろそろ終了の時間です…よ?
いいえいいえ、終わりませんよっ終わらせはしませんよぉー!
リーリアさんなら、スタッフさんを武力行使で黙らせることなんて簡単ですよね?
実現可能性は80%を超えます。
姉さん?!
こんな胸がきゅんきゅん♪ の場面を、逃すわけにはいかないですよ当然です!
あ、茜さんに一体何が?!
そうだわ、ユーリアのご主人様は一体どんな方なのかしら…っと。
エレーナさん、わかった情報はすべて、私にもください♪
リーリアさん、スタッフさんを殲滅…できますね?
命令了解しました。
どうして…どうしてこんなことに…?!
押して駄目なら、
押し倒せーーーーーー!!!!
そこで記録は途切れている。
誰かが故意に回線を切ったようだ…。