第三回 アンドロイドってなに?

  • 特別号 どきどき★初プレイ
  • 第十六回 秘密の機関と最終回
  • 第十五回 アームテック(おかわり!)
  • 第十四回 祝★発売です!
  • 第十三回 新しい隊長が来ますよっ!
  • 第十二回 とっておき*秘蔵コレクション
  • 第十一回 どきどき★撮影会
  • 第十回 アームテック社の秘密
  • 第九回 出撃!! 漢たちの広場?!!
  • 第八回 ホワイトウォーターは同業者さんです
  • 第七回 ユニオンについて知ろう♪
  • 第六回 SCCのハイン君☆
  • 第五回 母国復興戦線って?
  • 第四回 SAGEってどんな会社?
  • 第三回 アンドロイドってなに?
  • 第二回 「IOS」ってなんだろう?
  • 第一回 結局ifの世界ってなんなの?
茜(笑)

みなさん、こんにちは~! あるいは、こんばんはですか?
えへへ、乙戦2の公式宣伝部長 伏見茜です♪

茜(よそ見)

……え?
今日はツカサさんは別のお仕事です、…たぶん…。

茜(焦)

べべべべべ、別に、前回怒っちゃった学美がスタッフさんに圧力かけたとか、
「あんたのPCの中身全部世界中に公開しようか?」
とか言って脅してツカサさんをこのページから永久追放したとか、そんなんじゃあないですよっっっ!!!

エレーナ(哀)

茜さん…、

ユーリア(普通)

全部話してしまっていますよ。

茜(驚)

ぴにゃあああああ!!!

リーリア(普通)

ちなみに脅されたスタッフは目を潤ませて「それだけは、それだけは勘弁してください学美様あああ~」と何度も平伏していた…と聞いています。

エレーナ(哀)

リーリア…、

ユーリア(哀)

リーリア姉さんまで…

茜(焦)

と、というわけで今回は、美人三姉妹をお呼びして、『軍用アンドロイド』についてお勉強したいと思いまーす!!!

エレーナ(笑)

美人…妹を褒めていただけて、とっても嬉しいです。

ユーリア(笑)

くす。姉さん、茜さんはエレーナ姉さんも含めて美人だと言っているんですよ。

茜(楽)

はい~♪

エレーナ(笑)

まあ。ありがとうございます。

リーリア(普通)

『美人』という言葉は人の主観に基づく曖昧なものではありますが、褒め言葉ですね。

エレーナ(普通)

リーリア、褒められたら素直に喜べばいいんですよ。

リーリア(普通)

わかりました、姉さん。覚えておきます。

エレーナ(笑)

ああ、そうだわ! 私、美味しい紅茶を淹れてきますね。

茜(笑)

紅茶ですか? うわぁ、嬉しいですぅ~!!

ユーリア(普通)

姉さん…、気持ちは嬉しいのですが、先ほどからまったく話が進んでいません

エレーナ(哀)

あら、私ったら…

茜(哀)

うにゅう、私がしっかり進行出来ないばっかりに…

ユーリア(哀)

あ、いえ、二人を責めるつもりは…

軍用アンドロイドって?

茜(よそ見)

ええと………何の話でしたっけ?

ユーリア(哀)

『軍用アンドロイド』のお話をしよう、というところです。

茜(驚)

ああ!

エレーナ(笑)

そうでしたね!

茜(笑)

そうですそうです!!

ユーリア(哀)

困りました…私には、ツッコミという高度な技は搭載されていません。

リーリア(普通)

『軍用アンドロイド』というのは、IOSシステムをより高水準で使用できるよう作られたパイロットのことです。

ユーリア(普通)

!! リーリア姉さん、助け舟を…

リーリア(普通)

私の最優先事項は、任務内容の遂行です。

エレーナ(笑)

優秀で自慢の妹なんです~。

茜(笑)

そうですね~、リーリアさんもユーリアさんもしっかりされていて~。

リーリア(普通)

そもそも、先ほどから『姉妹』という言葉を使ってはいますが、私達に血縁関係はありません。
研究成果が姉から妹に受け継がれる…『姉妹機』という言葉がより近い、と学美さんはおっしゃっていました。

エレーナ(笑)

私、リーリアとユーリアの『お姉さん』で、本当に嬉しいんです。
二人とも、可愛いでしょう?

茜(笑)

わかります! 妹とか弟って、なんだか、かわいいんですよね~!

ユーリア(泣)

主…このような場合はどうすればいいのでしょう…私には皆目検討もつきません………

リーリア(普通)

私達は、戦争のために作られた兵器です。

エレーナ(普通)

今日は天気がよくて、争いごともなくて…。

茜(普)

平和ですね~。

エレーナ(笑)

本当に。

リーリア(普通)

戦いのある場所でのみ、私は自分の存在意義を確認することが出来ます。

エレーナ(哀)

私、戦うのは嫌いなんです…。
怖い…というか…。

ユーリア(哀)

どうしよう…どうしよう…どうしよう……。

茜(笑)

つまりつまりー、
『軍用アンドロイド』さん達は、戦争のために作られたんですけど、個々に性格があるんですねっ♪

ユーリア(普通)

話が一言でまとめられた…茜さん、すごい…!

エレーナ(笑)

ふふ、私はよく『バグ』だと言われていましたが、『性格』という言葉を使ってもらえたら、とても嬉しいです。

エレーナ(普通)

アンドロイドって言葉でよく誤解されてしまうんですが、私達は100%機械化された存在ではなく、胎児の状態からマシンインプラントを行われて人体の90%を機械化された存在なんです。

茜(よそ見)

スタートは人間さんだったってことですね。

エレーナ(笑)

はい、人間以上の能力を持ってはいますが、私の開発を担当した方々は、私のことを人間のように…本当の娘のように可愛がってくれました。

リーリア(よそ見)

元々は戦況の悪化を懸念したソ連政府によって研究されていた、、「人間に代わり強く強靭で大量生産の利く兵士」開発技術がIOSの登場によって、その方向を転換。

リーリア(普通)

マシンインプラントを行なって半機械化した人間をサイボークといいますが、私達の存在はサイボーグにとても近いです。
相違点は先ほど姉さんが言っていた『胎児の状態から』という点。
アドバンテージは、拒絶反応の発生確率を抑えられるということが挙げられます。

茜(よそ見)

あれ? 前回学美が、マシンインプラントは倫理的に反対されているって話をしていたんですが…。

ユーリア(普通)

おっしゃる通り、このアンドロイド研究開発は国家間で禁止されています。

茜(よそ見)

???

エレーナ(哀)

『ラインの乙女計画』―――。
その名で呼ばれた私達の研究開発は第二次世界大戦後、秘密裏に進められてきました。

エレーナ(哀)

しかし今、研究施設は何者かによって爆撃され、残っていません。

ユーリア(哀)

研究を止めようとしての攻撃なのか、研究が明るみにでることを恐れての攻撃なのかは、内部にいた私達には把握しきれなかったのですが…私達は逃亡を余儀なくされました。

エレーナ(哀)

離れ離れになってしまって、どうしているかも分からなかった…。もう二度と会うことは叶わないのではないか、とも思っていました。

エレーナ(泣)

それが、こうやってまた出会えて、話をしている…。本当に幸せなことです…!

ユーリア(笑)

私も…姉さん達にまた出会えて、嬉しいです。

茜(楽)

美しい姉妹愛…!!!!!じゅるり。

リーリア(よそ見)

戦場での再会…私達は、敵同士です。

エレーナ(怒)

もう、リーリアったら。

茜(楽)

いえいえ、敵同士というのもまた…!!! じゅるり。

ユーリア(よそ見)

茜さん?

茜(驚)

ほわわわああ!? どっどどっ、どうしたんですかユーリアさん?!

ユーリア(驚)

あの、ぼーっとしていらっしゃったので声をかけただけ、なのですが…。

軍用アンドロイド。その性能とは?

リーリア(怒)

私達は戦うために作られた…それは変えられない事実です。

ユーリア(普通)

IOSの適正はもちろん、人間よりもずっと高い値をとります。

ユーリア(よそ見)

人間と軍用アンドロイドを見分けるポイントとして、私達の耳は、獣の耳を模しています。
感度が非常に高いんですよ。

茜(驚)

ふにゃあ~、研究者さん達の趣味じゃなかったんですね。

ユーリア(哀)

趣味………。

リーリア(普通)

加えて、私は攻撃に特化した能力を与えられています。
姉さんは私と違って、情報を駆使して戦うシステムが搭載されています。

茜(よそ見)

情報、ですか?

リーリア(普通)

姉さんは単機で複数の兵器の情報統制を行なえるだけの能力があるんです。

茜(驚)

それって、とってもとってもすごいことなんじゃないですか?!

エレーナ(普通)

そうですか?

ユーリア(楽)

そして私は、二人の姉さんの能力を半分ずついただきました。

茜(普)

末っ子さんですね♪

エレーナ(哀)

さっきも言いましたけど…私は、戦うことは嫌いなんです。

エレーナ(楽)

戦うために作られた…だけど私達はいつかきっと、穏やかに笑って争いのない日々を生きる…そういう幸せな形も掴めるはず…。

茜(普)

エレーナさん…。

リーリア(哀)

私には、戦っていない自分は想像できません。

エレーナ(楽)

今はまだ、そうかもしれない。リーリアの幸せは戦うことかもしれない。
でも例えば、私達は子を宿すことだって出来るんだから、これから先、恋をして、大切な人との間に子供が生まれて…

ユーリア(よそ見)

恋をして…

ユーリア(照)

大切な、人…

茜(楽)

きゅぴーん☆

エレーナ(笑)

あらあら…ユーリアはもう知っているみたいね。

ユーリア(照)

あ、え、違っ?!
確かに! 牟田…主のことは大切に思ってます、思っていますけれど!
そんなっ?! こ、恋とか、そういうのじゃ…。

茜(楽)

さらに、きゅぴーん☆

ユーリア(泣)

そもそも、主からしたら私は部下の一人でしかなくて…、私が一方的に想ったところで…!

茜(笑)

うふふふふふっふふふっふ!

リーリア(驚)

??!!

ユーリア(驚)

ああああ、茜さん、一体…、

茜(楽)

さあ! ユーリアさん! 思う存分話してもらいましょうっ!
うふふふふ、主を思い慕う男装のアンドロイド…
「私、貴方に恋を教えてもらいました…」ってやつですね! いいです素晴らしいですたまらないです!!!

ユーリア(驚)

え、え、え、え、え?

エレーナ(泣)

私が見ない間に、ユーリアはこんな表情をするようになったのね…。
感慨深いわ…。

ユーリア(驚)

エレーナ姉さんまで…。
リーリア姉さん、助けてください…。

リーリア(驚)

あ、茜さん、そろそろ終了の時間です…よ?

茜(楽)

いいえいいえ、終わりませんよっ終わらせはしませんよぉー!

茜(怒)

リーリアさんなら、スタッフさんを武力行使で黙らせることなんて簡単ですよね?

リーリア(よそ見)

実現可能性は80%を超えます。

ユーリア(泣)

姉さん?!

茜(笑)

こんな胸がきゅんきゅん♪ の場面を、逃すわけにはいかないですよ当然です!

ユーリア(泣)

あ、茜さんに一体何が?!

エレーナ(普通)

そうだわ、ユーリアのご主人様は一体どんな方なのかしら…っと。

茜(楽)

エレーナさん、わかった情報はすべて、私にもください♪

茜(楽)

リーリアさん、スタッフさんを殲滅…できますね?

リーリア(普通)

命令了解しました。

ユーリア(泣)

どうして…どうしてこんなことに…?!

茜(楽)

押して駄目なら、
押し倒せーーーーーー!!!!

そこで記録は途切れている。
誰かが故意に回線を切ったようだ…。