物語の根幹を成すシナリオはベースとなる8つのメインストーリーを選択後、10桁の記号を入力し、シナリオジェネレートにより冒険の舞台が作り出されます。
このシナリオジェネレートよって無限に生み出されるシナリオでは、地形や地名、住人はもちろんのこと、その世界に存在するアイテムや装備品、魔法までもが異なり、光と闇の狭間で無数に存在する常若の国を演出します。
冒険を進めていく中で、プレイヤーの前には様々なイベントが発生します。
その数は300もあり、この膨大な数によるイベントは、一つの村で起こる小さなものから、あらゆる町や迷宮を巻き込んだ壮大なイベントまで、多種多様に発生します。
どんなイベントが起こるかは、プレイするたびに変化し、特定の時間や、パーティー人数などによっても変化します。
全てのイベントを見ることができるかはプレイヤーの腕次第です。
『ティル・ナ・ノーグ』では、400近くのキャラクターと300のイベントが存在し、出会ったキャラクターや遭遇したイベントを記録する図鑑が用意されています。
それぞれ"キャラクター図鑑""イベントの足跡"と呼ばれ、キャラクターの説明や能力、イベントの解説や登場キャラなど、細かに書かれています。
この図鑑を全て埋めるために、まだ見ぬキャラクターやイベント、そしてアイテムを探し求めてプレイするのも楽しみ方の一つとなります。
斜め上の視点から戦場全体を見下ろす「バードビュー形式」での戦闘シーンでは、各キャラクターが一斉に動き出し、リアルタイムに戦いが展開されます。
戦いは、パーティー全体に命令を下す「全体命令」と、キャラクターごとに命令を出す「個別命令」で行動を指示します。
全体命令では、各自の判断に任せた攻撃や、一体の敵への集中攻撃といったシンプルな操作をおこなえます。
そして個別命令では、道具や魔法の使用、指定した仲間を守る他、敵に合わせて戦闘中に武器を持ち替えるといった細かな操作で、より有利な状況を作り出せます。
冒険を開始する時に英雄妖精は、自分の能力を変化させることができます。
能力の変化は、基本として「剛健」「技巧」「叡智」「秀麗」の4タイプに、能力を変化させない「標準」があり、条件次第ではさらに能力を変化させるタイプが登場します。
能力に合わせて英雄妖精に装備させるアイテムや戦闘での役割が違ってくるため、同じシナリオでもそれぞれ違ったプレイスタイルで楽しめます。
【標準】
能力の変化を行っていない状態となります。能力はどれも平均的で特化したものはありませんが、装備によってどのタイプの能力にも近づける万能型です。
【剛健】
「力強さ」に特化した能力タイプです。「力強さ」以外の能力は軒並み低くなり、攻撃を当てにくくなりますが、当たった時の威力は、強力なドラゴンですら瀕死の状態に追い込むこともできます。
【技巧】
「器用さ」と「敏捷さ」に特化した能力タイプです。敵の攻撃をことごとくかわすようになり、常に前線で戦うことができます。
また、器用さが高いため、投射武器の装備に向いており、魔物に接近せずとも勝利を収めることができます。
【叡智】
「知性」と「魔術力」に特化した能力タイプです。魔術力主体の他の妖精に負けない魔術力を身につけ、強力な魔法も操ることができますが、序盤ではまだ使える魔法も少ないため、仲間に守ってもらいながら戦いを強いられることになります。
【秀麗】
「魅力」に特化した能力タイプです。「魅力」以外の能力は低いのですが、その類稀な魅力で多くの仲間を惹きつけ、冒険を進めることになります。ゲーム中には、このタイプでなければ仲間にすることが難しい種族も存在します。
戦闘で重要となってくるのが、パーティーの隊形です。
例えば敵が現れた際、敵に対して、魔法の使えない接近戦が得意な仲間が後方に、体力が低い魔法の得意な仲間が前方いた場合、体力の低いキャラは成す術もなく倒されてしまいます。
そのような状況にならないために重要となってくるのが隊形の変更です。
隊形の変更をおこなうことで、パーティー内のキャラクターの戦闘開始時の位置が変化します。
仲間の特性を考え、力の強い者はすぐに敵に近づけるように端に、体力の低い仲間はどの方向から敵がきても対応できるように中央付近に配置といった感じに配置をおこないます。
その他、隊形を変更する以外にも、戦闘時のキャラクターの行動を変更することが可能で、積極的に攻撃したり、特定の仲間を庇うようにしたりと設定できます。
ただし隊形の変更をおこなう際、敵から遠く離れた位置に配置して戦わずに防御ばかりしていると、戦っている仲間からの信頼度が低下していきます。
他にも、性格や相性で、時には勝手に移動することがあり、互いの信頼度が高い場合は、命令を聞かずに仲良く固まって行動をとるといったこともあります。
そのため隊形を組む場合は、能力以外にも仲間の性格や信頼度を考えるといった、深い戦略性が求められます。
冒険の途中、プレイヤーは数多くの仲間と、出会いと別れを繰り返しますが、一度冒険を共にした仲間とは、「伝書」通じて便りを出したり、返事を受け取ることができます。
仲間からの便りには「冒険に役立つ情報」や「遠方の町の状況」、「その仲間の近況」などの内容が綴られています。
こうして、別れた後も仲間との絆を大事にすることで、久々の再会を果たした時、さらに成長した仲間がプレイヤーに力を貸してくれます。