ただいま絶賛発売中の「戦国天下統一」。皆様、お楽しみいただいていますでしょうか。
この「スペシャル」では、「戦国覇者への道」と題して戦国天下統一の魅力をお伝えしていきます。
第三回となる今回は、前回に引き続き、残りの東北地方~中部地方に位置する大名家での攻め方を一挙にご紹介します!
伊達家 (陸奥) |
伊達家は選択したシナリオによって本城の位置が陸奥と出羽に変わりますが、基本的な戦略は同じです。まずは北上して鉱山の数が多い陸奥・出羽を支配します。ただ、伊達家に限らず東北地方の大名家は大雪が降った時に出陣できなくなってしまうので侵攻スピードが遅くなりがちです。こちらが陸奥を支配した頃には関東地方に巨大な勢力が誕生してしまっているといった事態にもなりかねませんので、攻められるときにできるだけ多くの城を落としておく必要があります。陸奥と出羽の支配がほぼ完了したら、北から攻められる恐れはなくなるのであとはひたすら南下していくのみです。その際、上杉家・北条家・武田家などの有力な大名家を一度に相手にしないように注意が必要です。状況によっては外交フェイズで使者を派遣して同盟を結んでも良いでしょう。武将は鬼庭良直(左月)・片倉景綱・伊達成実が優秀なので積極的に活用しましょう。 |
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最上家 (出羽) |
出羽は、最上家も含め小規模な大名家や地方豪族の割拠する地域です。そのため、伊達家などの規模の大きい大名家のターゲットになりがちです。まずは北上して出羽国内で勢力を拡大するようにしましょう。その際、街道のつながりから鮭延城が重要な拠点となるので、ここを死守することが重要です。「天下麻のごとく乱れる」「猛虎迅雷」では、最上家は伊達家に従っているので攻め込まれる可能性はほとんどありませんが、他のシナリオでは攻め込まれる可能性が高いです。伊達家とは出羽の覇権を握ったあたりで交戦することになるでしょう。伊達家や蘆名家などいくつかの大名家の城を奪うことができれば、ある程度の勢力として東北地方での地位を確立できますので、あとは状況を見てつぶしやすい大名家からつぶしていくことになります。最上家は武将数も少なく、能力値もそれほど高くないので、仕官や臣従の申し出で有能な武将がいたら積極的に登用することをおすすめします。最上義光が当主のシナリオでは野辺沢満延の武勇が高く、合戦で活躍してくれます。 |
蘆名家 (陸奥) |
蘆名家でプレイする場合、目の上のたんこぶと言える伊達家をどうするかが最初の重要な戦略となります。同盟を結び、南下して佐竹家あたりを攻めるというのも手ですが、その間に東北地方を治めて力をつけた伊達家に背後から襲われる可能性がつねにあります。そのため、実力が五分五分である早い段階での決戦は避けられないでしょう。伊達家を抑え込むことができれば、北上することも容易になるので勢力拡大にはずみがつきます。「巨星を継ぐ者」では、佐竹家・相馬家と不戦同盟を結んでいるので、最上家とも同盟を結んで伊達家を包囲するのも面白いでしょう。陸奥と出羽と越後や下野、常陸のいずれかあと1国を支配することができれば、あとは西方への侵攻に力を集中させます。「天下麻のごとく乱れる」「猛虎迅雷」では有力武将が少なく、前当主の蘆名盛舜が最も有能です。「飛龍乗雲」「巨星を継ぐ者」では、武将の平均能力値が高く、武勇・統率が高いタイプと智謀・政治が高いタイプがバランスよく存在しているので適材適所で使っていきましょう。 |
南部家 (陸奥) |
南部家は北方面から襲われる心配がないという地の利を生かし、北陸奥から出羽の城も含めてじわじわと南下する戦略をとると良いでしょう。できれば早く南下したいところですが、陸奥や出羽の場合は頻繁に大雪が降って合戦ができない状態に陥りやすいので地道に攻めてゆく覚悟が必要です。計画フェイズの「家臣への取り立て」で臣従武将を家臣武将にして、コマンド実行武将にできるようにもしておきましょう。伊達家や蘆名家を倒したあとは、ひたすら西に進んで他の大名家と戦いましょう。おそらく終盤は西日本で勢力を拡大した大名家と天下分け目の戦いとなるはずです。武将としては、石川高信・北信愛・九戸政実が優秀です。ただし、九戸政実は忠誠が低いので定期的に内政フェイズの「武将への俸禄」で俸禄を上げるなどして忠誠を上げる必要があります。 |
武田家 (甲斐) |
武田家はどのシナリオでも最初から甲斐国のほとんどを支配しており、有能な多数の武将に加えて当主自身の能力も高いです。さらに、周囲に有力な大名家も多いことから、シミュレーションゲームが苦手な方でも国取りの醍醐味を味わえるおすすめの大名家です。戦略としては甲斐国・信濃国の完全支配をして内政をしつつ、強敵である上杉家に攻め込みましょう。そのあとは飛騨・越中などに攻め込み、山城国を目指して侵攻していきましょう。その際、脅威となる今川家や北条家と軍事同盟を結んでおき、後顧の憂いを断っておくと良いでしょう。武将は総じて能力が高く、特に山本勘助・武田信繁・飯富昌景は合戦や内政・外交などすべてにおいて活躍してくれます。 |
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北条家 (相模) |
北条家は難攻不落と言われた小田原城を本城にし、守りやすい相模を支配していますが、周りを有力大名家に囲まれた攻めにくい状態にあります。西に隣接する武田家や今川家とは同盟をむすび、東側に勢力を伸ばすのが定石だと言えるでしょう。ただし、「天下麻のごとく乱れる」「猛虎迅雷」では山内上杉家と扇谷上杉家が立ちはだかるため、激戦となるのは必至です。戦いで消耗したところを他の大名家に攻め込まれないように注意しましょう。武蔵国・上野国・下野国・常陸国・上総国・下総国・安房国と関東一円の支配ができたら西方へ侵攻を開始しましょう。合戦では当主の北条氏綱・氏康のほか、武勇の高い北条綱成・福島勝広が活躍し、謀略では智謀の高い北条幻庵や多目元忠、内政や外交では政治の高い安藤良整が活躍することでしょう。 |
佐竹家 (常陸) |
佐竹家はシナリオの開始年が遅くなれば遅くなるほど武将数や支配城が増えており、難易度が下がる大名家です。本城がある常陸には、佐竹家のほかに小田家という大名家があります。まずは小田家を打ち破って常陸統一を目指します。常陸の独立豪族の中には武勇がまずまず高い武将もいるので、外交フェイズ「臣従の通達」を利用して味方に引き入れるのも良いでしょう。その後は下野や下総など小大名が割拠する国の領土を切り取っていきます。2つの国を支配できるようになると、上野と武蔵に向かうことになりますが、場合によっては近隣の大名家が勢力を伸ばしている可能性があり、厳しい戦いになることが予想されます。場合によっては有力大名家と手を結んで挟み撃ちにしたり、他大名家同士の合戦で消耗したところを狙ったりといった一工夫をしてさらに勢力を伸ばしていきましょう。佐竹家の各武将の能力値は平均的ですが、小大名としては武将数が多い方なので、戦力を集中させて戦いましょう。 |
里見家 (安房) |
里見家は、上級者といえども天下を統一するのがかなり難しい大名家のひとつです。シナリオによって支配地域が安房か上総かという差はありますが、いずれにしてもすぐ隣の北条家が攻めてきます。ですので、里見家の第一の課題は外交をどうするかということになります。有力大名家である北条家には攻め込まれないよう外交フェイズで可能なかぎり使者を派遣し、さらに序盤の目標となる千葉家などの周りにいる豪族や敵家臣武将を味方に引き入れ力をつけていくようにしましょう。勢力が小さい時は戦で損害が出ただけでピンチに陥ってしまうので、被害は最小限に抑える必要があります。合戦をするときは、他大名家が争ってお互いに消耗しているところを狙うようにしましょう。うまくいけば下野・上野・武蔵・下総あたりの城を落として地方覇者となり、天下統一への道筋に光が差すはずです。武将に関しては優秀な当主である里見義堯(岱叟院)に加え、シナリオによっては正木時茂・正木時忠や土岐為元など突出した能力値を持つ武将もいるのでうまく使いましょう。 |
上杉家 (越後) |
上杉家は、「巨星を継ぐ者」までのシナリオでは越後、「太閤の遺産」では陸奥の大名家となっています。「巨星を継ぐ者」までのシナリオの場合には、まず越後統一を目指します。その後、水際で武田の侵攻を防ぎつつ佐渡や越中の方へ侵攻し、十分な戦力を蓄えた上で武田を迎え討ちます。ただし、「巨星を継ぐ者」では武田家がすでに滅亡しているので、敵対している北条家との戦いになります。武田や北条を押し返したら、あとは山城国を目指して侵攻をおこなうのみです。「太閤の遺産」では、攻め方としては蘆名家のものに近く、北上して最上家、そして伊達家と攻め込み北上して陸奥と出羽の2国を支配した上で越後・越中・信濃・上野といった国を支配していき、巨大勢力の徳川家と豊臣家に対抗します。上杉家の武将は非常に武勇に優れているので、侵攻の際には大いに活躍してくれるでしょう。合戦向きのとしては当主の上杉謙信はもちろん、柿崎景家や村上義清などトップクラスの武勇を持った武将が多数います。内政や外交、謀略には宇佐美定満や直江兼続などが活躍してくれることでしょう。 |
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織田家 (尾張) |
織田家は、尾張の一大名から戦国の覇者へと飛躍する戦国時代のダイナミズムを味わうのにうってつけの大名家です。どのシナリオでもまず行わなければならないのは尾張国内の統一です。シナリオによって多少差はありますが、美濃の斎藤家や駿河の今川家といった大名家に狙われがちなので、国内基盤をしっかりと固める必要があります。国内統一後は、まず伊勢・近江の西方に攻め込むか三河・信濃の東方へ攻め込むか、美濃の北方へ攻めるかの三択を迫られます。北方や西方に攻めるのもひとつの手ですが、国内統一時に今川家と関係が悪くなっている可能性が高く、西方に攻める最中に今川が攻めて来ることが多いので、斎藤家と同盟を結んで今川家の方へ攻め込みましょう。さらにそこから、そのまま武田家まで一気に攻め滅ぼすか、武田家との交戦を避けて、西方へ領土を拡大するかの2択を迫られます。このときは、武田家の規模が拡大しているかどうか、どこか他の大名家と交戦していないかなどを見て判断すると良いでしょう。そのまま領土を拡大して近畿一帯あるいは関東一帯を手中にすれば天下統一が見えてきます。柴田勝家・瀧川一益などが合戦におすすめの武将です。丹羽長秀や池田恒興は政治面で活躍してくれます。 |
徳川家 (三河) |
徳川家は松平家として登場する「飛龍乗雲」までのシナリオと「巨星を継ぐ者」で大名家の規模が大きく異なります。松平家として登場する「飛龍乗雲」以前のシナリオの場合は、いかに今川家と織田家を刺激せずに地方豪族の城が落とせるかが重要になります。規模は弱小大名家ですが、武将数が豊富なためその利点をフルに活用する必要があるでしょう。徳川家として登場する「巨星を継ぐ者」以降のシナリオの場合は、優秀な人材も豊富で領地も広いため、自家と同等あるいはそれ以上の大名家に対して無茶な戦を仕掛けない限り敗れることはないでしょう。武勇・統率の高い武将では本多忠勝・榊原康政、智謀の高い武将では酒井忠次・本多正信、政治の高い武将では伊奈忠次・大久保長安というように多数の有能武将がいます。 |
今川家 (駿河) |
今川家は、桶狭間の戦いがなければ天下統一に最も近かったと言われる大名家だけあって支配城も武将も多い有利な大名家です。しかもシナリオによっては開始時点から武田家と不戦同盟(全国マップ上で紫色)を結んでいます。まずは、この同盟を利用し、北条家を早めに叩いておきます。そして、領地をさらに広げた上で尾張を通過して山城国へ向かいましょう。「群雄割拠」ではすでに北条家とも不戦同盟を結んでいますので、すぐに西進し、越前や近江を手に入れてしまいましょう。なお、「飛龍乗雲」では、今川家を支えた太原雪斎がおらず、当主も桶狭間で討ち取られた今川義元に代わって子の氏真となっているので若干難易度が高くなっています。武将としては、当主の今川義元と名軍師の太原雪斎が智謀や政治が高く優秀ですが、合戦向きの武将が少ないです。シナリオによっては甲斐を追放された武田信虎(無人斎)が仕官してくることがあります。この武将は忠誠が低く俸禄を上げる必要がありますが、武勇がずばぬけて高いので登用すると良いでしょう。 |
斎藤家 (美濃) |
斎藤家で始める場合、すぐ南の尾張にいる織田家との関係をどうするかが重要な鍵を握ります。織田家との決戦をおこなう手もありますが、勝利を収めるにはかなりの犠牲を払うことになり、戦力を消耗しきったところを他の大名家に狙われる可能性もあります。ですので、シナリオによっては交戦関係に陥っているものもありますが、外交フェイズで使者を派遣して織田家との関係を改善し、軍事同盟の関係(全国マップ上で緑色)までもっていくことがベストです。織田家と共同戦線を張ることで、その後の侵攻がぐっと楽になります。攻め方としては、西の近江にいる京極家をまず狙い、そこから琵琶湖周辺の城をじわじわと落として山城国まで攻め入りましょう。勢力が大きくなったら織田家との関係はあまり気にする必要はありません。相手が裏切って攻めてくるなどして同盟関係がなくなったときは、尾張は石高の高い肥沃な土地なので迷わず攻め込みましょう。武将では、優秀な当主のほかに堀田道空や武井夕庵が政治の能力値が高いので内政や外交で活躍してくれるでしょう。また、臣従武将(全国マップ上で水色)の安藤守就、遠藤盛数、氏家直元らは各能力値が高いので計画フェイズの「家臣への引立て」コマンドを使ってぜひ家臣武将にしましょう。 |
朝倉家 (近江) |
朝倉家は、シナリオ開始時点で越前国内の城のほとんどを手中におさめている比較的規模の大きい大名家です。シナリオを開始したら、まず越前統一をおこないましょう。臣従武将(全国マップ上で水色)の城も、計画フェイズの「家臣への引立て」コマンドで家臣武将にしておくと良いでしょう。越前統一後は、北の加賀へ攻め込みます。さらに、越前の西に隣接した若狭に攻め込んで勢力を拡大します。これら2国を支配した頃には大名家の規模もかなり大きくなっていますので、この状態で近江を攻めます。近江制圧後は山城国など近畿一帯の城を攻め落とせば天下統一が見えてくるはずです。武将も優秀で、朝倉宗滴や朝倉景連、朝倉景隆、仕官や「飛龍乗雲」シナリオで登場する明智光秀などは全般的に能力値が高いのでどんな状況でも活躍してくれることでしょう。 |