島津五姉弟の四女。
明るく元気。押しの強い甘えん坊で、人懐っこい猫のような女の子。
見た目こそ幼いが、戦場に立てばしっかり戦況を把握し、兵達を勇ましく指揮して勝利に導く、頼りになる武将である。
彼女にとっては唯一年下の姉弟ということもあり、豊久とは特に仲がいい様子。
島津貴久の四男で、母は本田丹波守親康の女。島津義久・義弘・歳久らは異母兄。
若年から祖父の島津忠良より『軍法戦術に妙を得たり』という評価をされており、その期待通りの功績を挙げていく。家久はわずか十五歳にして敵将工藤隠岐守と鑓合わせして討ち取っている。その後、島津家における主要な合戦のほとんどに参加して活躍している。特に沖田畷、戸次川における合戦は家久が総指揮を執ったもので、島津軍を大勝に導いた。まさに『軍法戦術に妙を得た』戦いぶりであった。
戦国時代を代表する戦巧者であり、用兵や戦術眼において屈指の武将であったと言える。