塙 団右衛門(ばん だんえもん)の名で知られる。織田信長に士分として取り立てられたが、酒を飲むと暴れだす悪癖の為に人を殺めてしまい放逐され、浪人となって諸国放浪したという話もあれば、北条綱成の家臣であったり、小早川隆景の家臣に仕えていた等、浪人になる前の主君には幾つか説がある。文禄の役では大きな旗指物(青絹地の日の丸)を背負って戦場を疾走し、賞賛され、樫井の戦いでは、旗印に「塙団右衛門」と書いて自身の名を知らしめた。