越後、上杉家の当主。
軍神と言われるほど戦に強く、民を守り、自らの正義を貫こうと考えながら戦国の世を生きている。
武田信玄との間には不思議な因縁を感じ、得難い敵手として意識している。
後継者の不在に不安を覚え、長尾顕景(上杉景勝)を養子に迎えることを決める。
戦国時代における越後の大名。
上杉氏の下で越後の守護代を務めた長尾氏出身。主君・上杉定実の正妻の甥にあたり、のちに関東管領上杉憲政から上杉氏の家督を譲られ、上杉政虎と名を変えて上杉氏が世襲する関東管領に任命される。
周辺の武田信玄、北条氏康、織田信長らと合戦を繰り広げた。
自ら毘沙門天の転生であると信じていたとされる。軍事において圧倒的な能力を持っており、後世、「軍神」「戦国の神将」「越後の龍」などと呼ばれる。
戦略家・戦術家としてだけではなく、和歌に通じ、達筆でもあり、近衛稙家から和歌の奥義を伝授されるなど、公家との交流も深い文化人でもあった。特に源氏物語を始めとする恋愛物を好んで読んでおり、上洛した際に開催した歌会でも見事な雅歌(恋歌)を読み、参加者全員を驚かせたと言う。琵琶を奏でる趣味もあった。