実際の戦場において、燃料や弾薬といった「物資」の兵站は非常に重要な役割を担っています。それは、輸送手段の発達した現代戦であっても変わりません。
そこで本作ではこの「物資」の兵站に着目し、物資の運搬や仮設基地の建設といったまさに戦略的な要素を導入しました。それがこの「戦略モード」です。
戦略モードでは「物資」という新たな概念が登場し、一部の建物が物資を「生産」あるいは「備蓄」できます。さらに、これまでのゲーム画面に加えて新たに「戦略パネル」というものが登場します。戦略パネルでは、建物ごとの物資の流れを見ることができ、ユーザーは戦局を見極めながら、物資の供給を指示することになります。
供給された物資は補給線でつながった大都市などの建物に備蓄され、部隊が補給する際に消費されます。これにより、たとえ補給線が断たれてしまっても物資の備蓄が充分にあれば、しばらく補給をすることができます。
物資が不足した場合は軍資金を払って物資を補填することもできます。このとき、軍資金と同様に相場が上がることがあります。
このように、「戦略モード」では従来の大戦略にはない新しい面白さがあります。
このように、比較的簡単に攻略できるマップでも、戦略モードの場合は物資の量に配慮した緻密な戦略を要求されることになります。
戦略パネルでは、物資の総量や相場、物資生産の情報などが表示される
備蓄している建物を一覧で確認でき、クリックすることで「備蓄」や「分配」などの指示を出すことができる
物資の備蓄量は立体的なアイコンで、輸送量は赤いラインで一目でわかる
戦略パネルでは、物資の総量や相場、生産量の情報を確認することができます。
「大戦略パーフェクト」シリーズの特徴として、充実した各種エディタ機能が挙げられますが、本作でも兵器エディタでは兵器詳細画像の編集機能を強化したり、マップエディタでは選べるマップサイズを大幅に増やしたりと機能追加をおこなっています。
さらに、本作から登場する地形エディタによって地形の特性を変えることが可能となりました。これにより例えば首都を陸・海・空のすべての部隊が生産できるようにしたり、平地や森などの移動のしやすさを変更したりとユーザーがオリジナルマップを作成する際にできることが広がり、ユーザーの思い描く通りのマップがより作成しやすくなりました。もちろん他プレイヤーにそのマップを送れば、自分の作成したマップで通信対戦を行うことも可能です。
また、マップのグラフィックも「宇宙戦争風」「ファンタジー風」「戦国時代風」といった数種類の中から選択することができるので、宇宙や異世界などを舞台としたマップも制作することができるようになりました。
リアルファイトの背景も変化!!
思考ルーチンは良い点を生かしつつ、今まで以上に多様化させ、汎用的な思考については効率化を行っています。
たとえば、連携の強化です。地上兵器の進軍で渋滞を起こさないように効率良く部隊を動かしてきたり、電子戦機と戦闘機・攻撃機が連携して敵を攻めたりします。これにより、ひとつの部隊が突出して孤立してしまうことがなくなりました。
また、本作から登場する要素にも対応し、仮設基地を建設して拠点を築いたりもします。
これらの改良により、コンピュータが相手の場合でも歯ごたえのあるプレイを楽しむことができます。
通信対戦では無料対戦サーバーに対応し、快適な通信対戦環境を実現しています。通信対戦では最大8人までの対戦が可能です。また、1ターンに部隊を動かす「手数」を制限できるようになりました。大人数のプレイヤーが参加する対戦でも、手数を「5手」などに設定することですぐに順番が回ってくるようになり、スピーディーにゲームを進行させることができます。