ダグアウト
2005/06/29

第3回

「戦略プロジェクト野球~初心者は挑戦者~ 前編」

改革元年

その言葉をモットーに、戦略プロ野球が目指した
"より戦略の難しさを楽しめるように"
を肌で実感するためのプロジェクトが始まった。


戦略プロジェクト野球
~初心者は挑戦者~

思いつきで始まったプロジェクト
絶妙なゲームバランス
不滅の大記録の偉大さに気付く
思い通りにいかないことへの怒り
見つからない打開策
信頼無き師弟関係!?
敵は己自身
土日出勤当り前
意地と根性の精神論

(あれ、戦略は何処に?)
目指せ、記録達成
不滅の大記録『勝利数 42』に挑む
成せばなる成さねばならぬ何事も
やってやれない事はない!
ふぃ~~。
なして、この若い身空で土曜出勤をしなければならないのか。
でもまぁ、とてつもなく素晴らしいものを貰うために頑張りますか。
さてさてと、ルール確認を。
  • 公式戦の通常モードで挑む。
  • 担当するチームは1チームのみ。
  • 担当チームはどのチームでも構わない。
  • 自チームにしか指示は出せない。
  • 先発ローテションは中3日までとする。
  • 選手能力を変えない。
ふむふむ、だったらチームは巨人だな。
重量打線を誇る巨人だったら、勝つ確率も高いはずだし。
面白くない選択でR。
別にいいじゃ無いですか!
…って、何かひあがりさんのボヤキが聞こえたような。
……気のせいかな。
さっさく、始めますか。
まぁ、しょせんゲーム。
何回もやっていれば、いつかは記録を更新するシーズンがあるはず。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる作戦だ!
その作戦は、思春期の少年が思い描く未来予想図よりも甘かった。
10回以上プレイしても、全然記録を更新してくれないよ……。
プレイした中でたたき出した最高の記録は上原選手の「21勝」か。
今現在の勝利数まで、あと2倍ですか……。
ひあがりさんが言っていた通りに、普通にプレイしても記録の更新は不可能か……。
ん~どうしたものか……!
ふと、成績表を見返していると、勝利数以外で、ある数字も足りないことに気が付いた。

21勝した投手の試合数(登板数)が「30」だった。
「30」しか登板してないんだから、そりゃー「42」の勝利数に届くわけ無いわな。
と言うことは、最低でも試合数を42以上にしなければいけないことだな。
気が付くのが遅すぎでR。
よし、試合数を増やすために、登板期間を縮めよう。
とりあえずルール目一杯の中3日にと。
【先発ローテション枠の変更方法】
先発ローテションの境界線の右側(赤線で囲っている辺り)を右クリックを押しながら上に移動すると、先発ローテション枠を変更できます。
しかし、先発ローテション枠の変更に伴い、先発ローテション枠にいた投手がベンチ枠に移り、登録投手数が越えてしまう場合があります。
そうなったら、ベンチ枠または2軍枠の境界線を、上記と同様の操作を行い、選手数を調整しなければなりません。
よし、これで登板する試合数が増えるだろう。
それじゃ、さっそくプレイボール!



よしよし。
とりあえず、中3日だと42試合以上になるな。
あとは勝ち星を……。
よしあとは、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる作戦だ!


何回も何回もプレイしているのに
40勝どころか30勝にも届かない……。
そう簡単に記録を更新できるもんかよ!
だから、殿堂記録なんだろう!!
ムキーーー!!!
大体、実際のプロ野球でも20勝がやっとだというのに!!!!
40勝以上なんかできる訳ないだろう!!!!!
うまくいかない苛立ちが爆発した。
もういいや、どうでもいいじゃないか!
しろうとはパソコンの電源を切って、家に帰ろうとした時、ある言葉が脳裏をよぎった。
『成せばなる成さねばならぬ何事も やってやれない事はない!』
その言葉は、しろうとの座右の銘であり、しろうとが丹念込めて作成したオリジナルチーム「筑前スーパーアルファ」のスローガンでもあった。
その言葉をかみ締めたしろうとは、席に戻り、再びパソコンの電源を入れた。
しょせん、ゲーム。
やってやれない事はないように出来ているもんだ!
しろうとは、挑戦者となった。
そして、職場に常備されている
スタミナドリンクを飲み干した。
その頃、ひあがりは……。
マスター、もう一杯。
ひあがりさん。
相変わらず、飲みますね。

(※特別ゲスト:ティル・ナ・ノーグVの酒場の店主)
我輩の血は酒でできているんだよ。
飲まなきゃ生きていけないの。
まだまだ飲むよ~。
キュヴェ・ドン・ペリニョン・ロゼ(通称ピンドン)を飲み干していた。
次回、「戦略プロジェクト野球~初心者は挑戦者~ 後編」に続く
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