ジェネレーティングRPG
ティル・ナ・ノーグV
ティル・ナ・ノーグ。
それは全能の神の意思を受け、ダーナ神族が治めた常若の楽園。
光と闇の世界の狭間で、互いの交わりを打ち消さんがために存在する無数の国々。
かつて栄華を極めたダーナも長き年月を経て、その地位と力を失いかけていた。
ただ王家の者のみがかろうじて神性を引き継ぎ、各国を平穏に統治していた。
やがて、ダーナ達の衰退を知った闇の世界の者達は、ティル・ナ・ノーグを支配しようと、邪悪の影を送り込んできた。
忍び寄る闇の影に、多くのティル・ナ・ノーグは、もはや風前の灯火のようにも見えた。
王家の姫達は、残された最後の力で、光の世界に救援を求めたのである…。
「イベント、アイテムの大幅な増加」「臨場感溢れる戦闘シーン」「言葉を通じた仲間との新たな絆」
全てが進化した、新しいティル・ナ・ノーグの世界が広がります。
生まれ変わったティル・ナ・ノーグの世
"ティル・ナ・ノーグ"の代名詞で、100億通りのシナリオを生み出す「シナリオジェネレートシステム」。
今作では「総数300のイベント」に加え、プレイヤーが自由に選択することのできる8本の個性的なシナリオと広大なマップが加わり、その二つの組み合わせによって生み出されるティル・ナ・ノーグの世界は前作の30倍以上となります。また、ダンジョンの構成、敵の出現パターン等、全てが一新され、プレイヤーは英雄妖精となって、今まで以上に深みのあるティル・ナ・ノーグの世界を冒険することになります。
個性的な8つのシナリオ
一新されたシナリオジェネレートシステムを生かすために、今作ではジェネレートされた世界を、8つの基本となるメインシナリオが進行します。
シナリオには英雄妖精の行動で分岐するパターンもあり、その結果でシナリオの結末が変化するといった新たな工夫が施されており、同じシナリオを何度プレイしても、飽きることが無い展開が待ち受けています。また、プレイするシナリオはメイキングの際に指定することができます。
●英雄物語
平和な王国に突如として現われた影は、様々な魔物に姿を変え、平和な町を次々に襲い始めた。
次々と起こる混乱の中には魔物にさらわれてゆく、2人の王女の姿もあった。
英雄妖精は、王の命により王女たちの救出に向かうため、剣を持って立ち上がった。
●呪われし王家
突如として現われた闇は、瞬く間に国を覆いつくしてしまった。
闇からは今まで見たこともないような魔物が現われ、人々を襲っていった。
国王はすぐさま対策を立て、王子に魔物討伐を命じた。
しかし、数日後戻ってきたのは王子たち討伐隊の全滅の知らせであった……
●闇に堕ちた王子
闇から現われた魔物たちによって、平和だった世界は混沌に包まれていった。
王子率いる討伐隊は、襲いくる魔物から人々を守るために必死で戦っていたが、その圧倒的な力の前に全滅し、王子は魔物たちによって捕らえられてしまった。
魔物たちから王子を救い出すために、王女は英雄妖精を召喚し、捕らわれの王子を救い出そうと共に旅に出るのであった。
●死の予言者
人々の死を言い当てる予言者によって、世界は下される予言に怯え、自分の死を知った。
第一王子は、不老不死を求めて城を飛び出した。
この一連の出来事に第二王子は一抹の不安を覚え、古より伝わる術を使い、1人の英雄に兄の助けを求めるのだった。
●王の狂乱
その秀でた力で国を繁栄へと導いてきた国王によって守られる平和に人々は感謝していた。
だが、その信頼はある日を境に崩れ去ることになった。
王は突然人が変わったかのように、民を省みない圧政を行い、人々を苦しめていった。
そんな中、王女が何者かに連れ去られてしまった。
英雄妖精は、娘を捜索しようともしない王に代わり、王女を救出に向かった。
●災いの病魔
不治の病から奇跡の生還を果たした王妃だったが、その日を境に人が変わったかのような圧制を行いはじめた。
英雄妖精は、豹変した王妃から無実の罪で捕らえられてしまった弟の救出を、旅のダーナから頼まれていた。
●お家騒動
病気の療養ため城を離れた国王に代わり、国を治めていた王妃が突如変貌してしまった。
周囲の意見を無視した、その傍若無人さは、第二王女に一抹の不安を感じさせていた。
そしてそれは現実のものになろうとしていた。王妃は血の繋がらない第一王女を亡き者にしようと計画していたのだった。
第二王女はそうはさせまいと、月のない夜にこっそりと姉を城の外へと逃がすのだった。
●大勇の王女
とある理由から城を離れた暮らしを送っている王子には、たった一つの心配があった。
自分を慕ってくれる、まだ幼い妹を一人城に置いていることだった。
しかし、大好きな兄に会うために、幼い王女は英雄妖精に兄の所へ連れて行くように頼んできたのだった。
ついに登場!新たな英雄妖精
新たに綴られる8つのシナリオには、Windows版"ティル・ナ・ノーグ"シリーズ初の、女性の英雄妖精が登場するシナリオを用意しました。
それにあわせて、彼女を呼び出す王族キャラクターとして王子が加わり、他にも幼い王女の登場などで、英雄妖精と王族キャラクターの新たな関係が、これまでと一味違った物語へと仕上がっています。
より広大となった世界への旅
今作には、ストーリーを広げる要素としてエリアという概念を置き、一つのシナリオに4つのエリア(マップ)を登場させ、大きく広がった物語を演出します。
エリア間には、移動するための難関が用意され、ひとつのシナリオに様々な障害が待ち受けており、それらの障害を取り除くために英雄妖精達が行動を起こさなければなりません。
また、町&ダンジョンが配置される合計数も前作から増加し、ジェネレートをする度にその数も変化します。
探求する楽しさが高まった町並み
広大となったものは世界だけではなく、その変化は町の中にも現われています。
今作では、町ごとに大きさが変わり、町の中には必ずしも酒場やよろず屋等の目当ての施設があるものばかりとは限りません。
そして新たに町を構成するものとして、民家が加わりました。
民家は物語の幅を広げるイベントとの遭遇のきっかけとなります。
さらに進化した多種多様なイベント
メインシナリオと平行して展開するイベントには、物語の幅を広げる、多種多様なものを用意しました。特に今作では、イベント単独では終わらずに、別のイベントへと続いていくという、イベント間に関連性をもうけ、複数のイベントで1つの流れを生み出すタイプがあります。
これにより、メインストーリーにも負けない充実したイベントとなっています。
唯一無二のレギュラーキャラクター
前作『ティル・ナ・ノーグⅣDX』で初お目見えした、種族の中でも一人しか存在しない仲間、それが「レギュラーキャラクター」です。
同属の中にあっても高い能力を持ち、独自の容姿を持つキャラクターが、今作でも登場します。
彼等は、普通に歩いているだけは会うことはできず、イベントでのみ出会うことができるキャラクター達ばかりですが、一度遭遇すれば、そのキャラクターを優先して登場させることができる、イベント優先登録機能も新たに導入しています。
一癖も二癖もある能力の特殊キャラクター
他に類を見ない強力な力を持ち、英雄妖精を助ける「特殊キャラクター」。
今作では、新たに3種のキャラクターが登場します。
彼らはこれまで同様、一筋縄では仲間になりません。
しかも、今回のキャラクター達を仲間にする条件は一層難しくなっていますが、英雄妖精の思いが通じた時は、仲間としてその力を如何なく発揮してくれます。
前作クリアシナリオからのキャラクターの引継ぎ
シナリオジェネレート時に前作“Ⅳ”または“ⅣDX”のクリアデータを読み込むと、そのシナリオで冒険を共にした仲間と再び巡り合うことができるようになります。中には、クリア時のエンディングで結ばれた仲間同士の子孫として、両方の能力を備えた特別なキャラクターも存在します。
敵対する種族を率いる敵キャラクター
敵キャラクターには敵対する種族を率いる、リーダーのような存在の魔物が登場し、一つの軍勢として英雄妖精の前に立ちはだかります。
彼らはその容姿も通常の魔物とは違った独自のものを持っており、その能力もリーダーにふさわしい高い能力を持っています。