第十三代征夷大将軍。
将軍となるべくして育てられたこともあり、尊大な性格と物言いをする人物。
将軍位を継ぎつつも治世をないがしろにして自らの趣味に没頭――剣術に夢中になり、名刀、宝刀の収拾に熱を上げていた。
それ故身辺に隙を生じたのか、ついには暗殺を目論む者たちに襲撃され、死亡したと噂されている。
室町幕府の第13代征夷大将軍。
室町幕府の歴代将軍の中でも特に覇気に溢れ、武士らしい将軍と讃えられている。
その政治活動により、一時的とはいえ将軍権威が復活したことにおいて、その能力は高く評価されている。
塚原卜伝からの指導を受け、鎌倉から江戸までの征夷大将軍の中でも、最も武術に優れた人物として伝えられている。
松永久秀らの二条御所襲撃の際は刀を数本畳にさし、刃こぼれしては新しい刀に替えて敵を切り伏せ続けたという。
このため、現代において『剣豪』『剣聖将軍』と称される場合もある。