安芸の大名、毛利家の現当主。毛利家四兄弟の長女。
妹たちが派手めなこともあり活躍は目立たないが、実は毛利家の当主としてしっかりと家を経済的に支えている。とはいえ、当人はそのように勤めようとしているわけではなく、領民たちと前向きに向き合うことで、結果として皆が力を貸してくれるため。隆元自身は妹たちと比べて、自分は地味だなぁ、と思いつつがんばっている。
そのがんばりを認めて、甘やかしてくれる存在を密かに求めている。
毛利元就の嫡男で、毛利家の第14代当主。元就が3人の息子の結束を訴えかけた『三本の矢』の逸話で有名な、吉川元春、小早川隆景との同母兄であり、後に豊臣政権で五大老となった毛利輝元の父でもある。
家督を継いだ後も実質は元就が実権を握っており、さらに元就に先立って死去したため、当主として実権を握ることはなかった。
偉大な父の存在から自身を卑下していたようで、生前は二人の弟と比べて地味で平凡な印象が強かった。
しかし、隆元の死後に毛利家の財政が窮地に陥ったことで、隆元が行っていた財政・内政手腕が如何に優れていたかを知ることになり、縁の下の力持ちとして毛利家を影から支えた要であったことが理解され、父や姉弟と比べて非才であったわけではないことが知られている。