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フェイ:「そろそろ頃合だな。撤退するぞエル」 | ||
ミハエル:「えー、もうかよ」 | ||
フェイ:「もうだ。しっかりと演技しながら、這う這うの体で撤退するんだぞ」 | ||
ミハエル:「ちぇ、わかったよ」 | ||
渋々頷くミハエル。 | ||
ミハエル:「あーもう弾がないー。疲れもピークだー。撤退するぞー」 | ||
演技にも何にもなってなかった。見事なまでに棒読みである。フェイがミハエルの足元に機銃を発射する。 | ||
フェイ:「ちゃんとしろ」 | ||
言いつつ機銃攻撃を続ける。 | ||
ミハエル:「うわっ、うわわわわっ。撤退、撤退するぞー!! マジで死ぬって、止めろーっ!!」 | ||
フェイの機銃に追い立てられ、しっかりとした(?)ほうほうの体で逃げ出したミハエルであった。 | ||
フェイ:「後は、作戦の成功率をあげるためにロジーナを挑発、だな」 | ||
ミハエル:「おう、言ってやれフェイ!!」 | ||
フェイ:「次こそは決着をつけてやる、ロジーナ!! 首を洗って待っていろ!!」 | ||
ミハエル:「そんなんじゃ挑発にならねぇよ」 | ||
真顔でだめだしされた。 | ||
フェイ:「ではどうしろと?」 | ||
ミハエル:「あのな……」 | ||
ミハエルがフェイにひそひそと耳打ちする。フェイは真っ赤になって怒鳴った。 | ||
フェイ:「そんなこと言えるか!! ルーデルでもあるまいし!!」 | ||
ミハエル:「多分これが一番効くって。ルーのお墨付きだ」 | ||
フェイ:「やはりルーデルが裏で糸を引いていたか……」 | ||
ミハエル:「さっさとしろよ、ほら。基本的な作戦の立案者はお前だろ?」 | ||
フェイ:「う……」 | ||
それを言われるとフェイは何も言い返せない。フェイは顔を真っ赤というかどす黒くさせて、ミハエルの肩を抱いた。 | ||
フェイ:「ロジーナちゃ~ん、早く来ないとミハエルは私のものよ」 | ||
フェイにしては上出来、というほどの艶っぽい声だった。 | ||
ロジーナ:「なぁぁああんですってぇぇええっ!!」 | ||
ロジーナ激怒。作戦、成功。 | ||
ミハエル:「フェイ、よく言えたなぁ、あの台詞」 | ||
フェイ:「お前が言わせたんだろうがっ!!」 | ||
フェイが怒ってミハエルに主砲を発射する。 | ||
ミハエル:「うわわわわわっ!! わかったよ!! 逃げりゃいいんだろ、逃げりゃ!! 主砲は勘弁してくれーっ!!」 | ||
フェイ:「その調子で撤退だ!!」 | ||
フェイ、八つ当たりとも取れない行動であった。 | ||
ドイツ軍の作戦に見事にはまり、撤退するドイツ軍を追いたてるソ連軍。ロジーナも目の色を変えて、フェイとミハエルを追いかける。 | ||
ミハエル:「おいフェイ! まだか!?」 | ||
フェイ:「いや、ここが目的地だ」 | ||
フェイはルーデルに向かって合図した。 | ||
ルーデル:「待ってたわよぉん♪」 | ||
ルーデルは高らかにサイレンを鳴らし、ドイツ軍とソ連軍の間を爆撃していく。サイレン音と爆撃に混乱するソ連軍。 | ||
ロジーナ:「邪魔!!」 | ||
ロジーナは爆撃に戸惑うソ連軍たちを攻撃しながら、フェイとミハエルの姿を探して突き進む。 | ||
フェイ:「予定通りだな。ソ連軍の補給戦が延びきった」 | ||
そこに、ルーデルから通信が入る。 | ||
ルーデル:「もしもしぃ? ルーデルお姉さんでぇっす。ソ連軍の足止めは成功したわよん」 | ||
フェイ:「全軍反転!! ソ連軍を攻撃せよ!!」 | ||
ミハエル:「オラオラオラオラ、突撃だぁあああっ」 | ||
ルーデル:「張り切りすぎて失敗しないでね、エルちゃん」 | ||
ミハエル:「分かってるって。突撃突撃突撃ーっ!!」 | ||
ミハエルは自重することなく、張り切りまくって、ソ連軍を一望できる場所まで移動した。 |
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