着々と軍事力を強化したドイツは条約で非武装地帯となったラインラントに進駐。
それに呼応するが如く、ムッソリーニの独裁政権となったイタリアがエチオピアを侵攻。
領地拡大に邁進していった。
一方、アジアでは1931年9月18日に関東軍が起こした満州事変以降、日本が満州全土を制圧し「満州国」を建国。
これを不服とする中国が国際連盟に提訴した。
国際連盟総会の場で日本は、満州からの撤退と主権は日本にあらずとした決定に不服として退席。
国際連盟を脱退した。
脱退から2年後の1937年、竜王廟付近で演習中の日本軍に対して中国側から複数の発砲があったとして、
これに支那駐屯歩兵第1連隊が応戦することで始まった『盧溝橋事件』は、中華民国との長期的、
かつ大規模な戦闘“支那事変”へと拡大していった。
この当時の日本は米国から鉄屑や原油を輸入しており、中国大陸進出を図っていた米国にとって、
支那事変は都合の良いものではなかった。
その後も日米両国間で交渉が行われるが、米国は日本への原油輸出を停止する手を打ち、
満州を含めた中国大陸全土から日本軍の撤退を要求する『ハル・ノート』を提出。
これまでと一変した厳しい内容に日本は開戦を決意することになる。
一方欧州では、1939年8月にドイツはソビエトと東ヨーロッパの分割支配を密約し、
独ソ不可侵条約を締結。直後、ポーランドに侵攻を開始。
これが引き金となり、その戦火は瞬く間に世界中に広がっていた。
≪≪太平洋戦線≫≫
1941年9月6日の御前会議において、アメリカとの交渉が10月上旬までに進展しなければ対米戦を行なうことが決定された。
その後に組閣された東条内閣は、11月5日の御前会議では、開戦日を12月8日とし対米戦準備を本格化させた。
≪≪北アフリカ戦線≫≫
イタリアではムッソリーニ率いるファシスト党がローマ進軍により権力を得ていた。
当初イタリアは、オーストリア併合などの問題でドイツとは対立関係にあったが、
1935年イタリア領ソマリランドに隣接するエチオピア帝国を攻撃し第二次エチオピア戦争を開始したため、
国際連盟を脱退し、同じく脱退したドイツと急接近することになった。
1940年5月10日ドイツは電撃戦にてフランスに侵攻し6月10日にはパリが占領されフランスの敗北が決定的となると、
英仏両国に対して宣戦布告した。
ムッソリーニはイタリア軍上層部が補給の不安で反対しているのにも関わらず、
1940年9月イタリア領リビアからエジプトへの侵攻を指示した。
兵員8万人からなるイタリア第10軍は、イギリス軍が撤退したこともあり、
順調に進軍して100km先のシディ・バラニを占領した。
≪≪東部戦線≫≫
1939年8月23日東ヨーロッパにおける独ソの勢力範囲の画定を約束した秘密議定書を含んだ独ソ不可侵条約を結んだ、
ドイツのヒトラーとソ連のスターリンの二人の独裁者は互いの利益の為に邁進していった。
9月1日にまずはドイツ軍がポーランド侵攻を開始して、
9月3日にはイギリスとフランスがドイツに宣戦布告して第二次大戦の幕が開いた。
9月17日には、東からソ連がポーランドに進行して、
ポーランドは秘密議定書に基づいて独ソ両国に分割統治される事となった。
さらにソ連は、バルト三国とフィンランドに対して領土拡大を図る為に11月30日にはフィンランドに進行して領土を割譲させ、
1940年6月には40万人以上の大軍にて侵攻しバルト三国を併合した。
一方のドイツ軍も1940年5月にはベネルクス三国を6月にはフランスを占領した。
ルーマニアの石油資源を欲したヒトラーは、1941年6月22日独ソ不可侵条約を破棄して、
北はフィンランドから南は黒海に至る線から300万人もの大軍にてソ連に侵攻を開始する。
バルバロッサ作戦が発動された。
≪≪西部戦線≫≫
1943年11月28日米英ソの首脳陣が初めて一堂に会したテヘラン会談において、
アメリカ大統領ルーズベルト、イギリス首相チャーチル、ソ連議長スターリンが協議して
1944年春にはヨーロッパに第二戦線を構築する事で合意した。
それを受けて連合軍総司令部は作戦準備に入り、ヨーロッパ方面最高司令官にアイゼンハワー、
地上軍総指揮官にモンゴメリーを任命した。
上陸地点は、イギリスの本土基地から連合軍戦闘機の航続距離内と制限され、
パ・ド・カレーとノルマンディーに絞り込まれた。
パ・ド・カレーは、イギリス本土からも近く上陸地点としては最適であったが、
その分防御が強力であった為にノルマンディーが選ばれる事になった。
一方ドイツ側の状況は、1943年11月には、ヒトラーは連合軍のフランス侵攻を警戒しており、
西部方面軍司令官ルントシュテットの他に、
フランス北部の防御を担当する司令官としてロンメルが配置されたが、両司令官の防御思想は逆で、
ロンメルは敵が上陸する瞬間に攻撃を加えようとしたことに対して、ルントシュテットは、
敵を内陸に呼び込んで殲滅することを主張して対立していた。
連合軍は、ノルマンディー上陸を悟られないようにする為に、欺瞞作戦を展開した。
ロンメルは、連合軍は必ずノルマンディーに上陸すると確信して、
全力でノルマンディー沿岸の防衛陣地の構築と600万個にも及ぶ地雷の敷設を行なっていた。
1944年6月6日、フランスノルマンディーを舞台とした、史上最大の作戦が開始されようとしていた。
『大戦略 大東亜興亡史』シリーズは、かつて繰り広げられた大東亜戦争の全貌を130枚以上の戦場マップで再現した超大型ウォーシミュレーションゲームです。
六角形のマップチップ『ヘックス』によって構成された戦場マップは、知名度の高い作戦から、一般的にはあまり知られていないマニアックな作戦まで幅広い戦線を網羅し、世界中の戦いを再現!
ヘックスを使ったマップシステムは、第二次世界大戦のゲームファンのみならず、多くのシミュレーションゲームファンに好評をいただいています。
戦場マップの勝敗結果に応じて、シナリオは大きく分岐。また、シナリオに登場するマップはシングルモードで何度でもプレイできるため、遊びごたえも十分!
史実では間に合わなかった冬将軍が到来する前にモスクワに到達できるかも!
本作には1300種類以上の兵器が登場!
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また、運用した兵器で戦果を上げると開発練度(経験値)を獲得。開発練度が最大値に達すると、新たな兵器が開発される!
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本作には、凄腕の搭乗員たちが多数登場。卓越した技術を持つ彼らは、戦場での活躍を大いに期待できる。また、彼らにはそれぞれ得意な兵器があり、得意な兵器を運用させることで、その真価を最大限に発揮!