伊勢宗瑞の三男。元箱根権現別当金剛王院主。小田原の久野に屋敷を構えて、連歌師の宗牧を招くなど文人としても知られる。武蔵国世田谷城の吉良氏朝の許へ嫁ぐ北条氏康の娘に、婚礼や年中行事などの際の礼儀作法、心得を記した北条幻庵覚書を与えたことで有名。格式のある家へ嫁ぐ娘への思いやりであった。