先の大戦において、従来の国家体制や国際組織では国際問題を回避することは不可能であることを目の当たりにした、旧国連の関係者の一部、世界の各地の有力者によって設立された組織。新国連よりも、より強固な世界国家体制の構築を目標とする。
その支配組織は、世界の各地域ごと(北アメリカ、南アメリカ、アジア、東欧、西欧、中東、アフリカ)に国家の枠組みを越えたものとして存在する。各ユニオンがそれらの地域を統合した後、ユニオン間の結びつきをさらに強める「世界統一ユニオン」を結成し、世界政府へ移行させることを究極の目的としている。
そのため、地域の有力者を中心に各ユニオンを結成し発展させていく方針をとったが、南アメリカ、アフリカでは核となる組織作りに失敗し、ユニオン結成を断念した経緯がある。また、他の地域でも旧国家からの激しい抵抗や、ユニオン内部の権力抗争、さらに世界統一の際の発言権確保のための無理な支配地域拡張、支配地域下の住民とのトラブルなど、様々な問題を抱えており、すでに内部崩壊の兆しが見えはじめている。