今月X日未明、シリア・イラク・イラン、それに内乱で政権が交代したヨルダン・エジプトを中心としたアラブ連合軍が、突如イスラエルに攻撃を開始し、第5次中東戦争が勃発した。

　米国は国際社会からの隔離状態が続いており、このため実質的に最大の後ろ盾を失ったイスラエルは国際的に孤立していた。

　国内のパレスチナ問題は悪化の一途を辿り、国中にテロがはびこっていた。反面、米国が孤立したことで、アラブ社会は強気になっていた。イラクに展開していた米軍は､既に欧州や日本の基地などに撤収し､イラクには、イランの後押しでスンニ派のイスラム政権が誕生していた。

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