藤本大将(以下藤本):「やっと出た・・・VIII・・・。」
藤本 :「 ・・・お待たせして申し訳ないであります!
やっとここまで漕ぎ着けました!」
小柳二等兵(以下小柳) :「 えらく掛かりましたね。
かれこれ5年になりますか?」
藤本 :「 そんなになるのかぁ・・・俺も年を取ったなぁ。そろそろ松山でロクロ回して生きたい・・・」
小柳 :「 うわぁ、めっちゃ目が虚ろ・・・(笑)」
藤本 :「 ってか、お前がVIIIのプロジェクトに入ったのっていつぐらいだったっけ?」
小柳 :「 2005年の8月からだから、今月で8ヶ月になりますね」
藤本 :「 8ばっかやん(笑)そういえば途中から入ったんだったよね、SSAに。前の仕事は何やってたの?」
小柳 :「 携帯コンテンツ関連を色々やりました。もしかしたら藤本さんの携帯に入ってるかもしれないよ?」
藤本 :「 そうなんだ・・・。でも、俺アナログだからあんまり携帯とか興味ないなー」
小柳藤本 :「 それにしても長かったなぁ~(しみじみ)」
小柳 :「 まぁいいや。VIIIに関することを続々話していきましょうか」

★本当は『オンライン』にしたかった?

藤本 :「 ってかさ、本当のこと話していい?」
小柳 :「 はいよ。なんなりと。」
藤本 :「 実は、オンラインゲームみたいにしたいと思って作ってたんだよ。このVIII」
小柳 :「 そうだったんですね。でも、何で?」
藤本 :「 スクウェアエニックスさんの『ファイナルファンタジーXI』あるよね?あんな感じにしたかった。」
小柳 :「 俺も前やってました。樽♀文句の修羅の道が良い思い出ですね(笑)」
藤本 :「 (ネカマかよ・・・・)」
小柳 :「 あ、でも俺がまだ学生ん時にVIIIのプロトタイプを見たことがあったと思う。何年前っけ?『リアルタイム版パーフェクト1.0』の頃チラッと見た気がする。」
藤本 :「 あれは本当にプロトタイプだね。結果的に今のVIIIとなった訳だけど。」
小柳 :「 でも、俺オンライン好きだし、見てみたかったけどね。なんで駄目になったんです?」
藤本 :「 それは・・・・大人の事情ってやつだーーーーー!(殴り)」
小柳 :「 ぐへぇ・・・良いパンチだ・・・・orz」
藤本 :「 まぁ、最初はそういう風にしたくて大戦略VIIIがスタートしました。」

★『ターン制』じゃなくて『リアルタイム』?

小柳 :「 あと、最初俺が思ったのは何でリアルタイムか?ってことなんですが・・・」
藤本 :「 さっき話したけど、オンラインみたいな形にしたくて、そう考えた時にターンは頭から離れてたな。」
藤本 :「 というか、リアルタイムならではの表現かな?」
小柳 :「 ふんふん。というと?」
藤本 :「 戦場の状況を見ながらリアルタイムで部隊が進行していくのがいいかなと思って。」
小柳 :「 なるほど。戦場をよりリアルに見せたかったということですね。」

★『ブロック』にしたワケ

小柳 :「 ってか、何で『ヘックス』じゃなく『ブロック』にしたんです?」
藤本 :「 何だか今日は質問攻めだな」
小柳 :「 (軽くスルー)これはユーザーも聞きたいと思いますよ。俺の場合は『四角いーじゃん、四角』としか聞いてないから(笑)」
藤本 :「 今まで2D戦場マップ上でヘックス使ってたんだけど、3Dのフィールドにした時ヘックスじゃ対応しきれないと思ったんだ。」
藤本 :「 スケールがこんだけあって、部隊がこんぐらいならとか色々考えた時にこれじゃ駄目だと。」
藤本 :「 移動最適化の問題もあったんだけど、ブロックにしてポイントを細部に区切ってあげたらいいんじゃないかと思ってやってみた。」
藤本 :「 そしたら壮大なスケールを管理出来るようになり、移動最適化とかも上手く収まったんだ。」
小柳 :「 そういう経緯があるんですね。
ってかしっかり考えられてたんだ(笑)」

★『インターバルシステム』って?

小柳 :「 ってか『インターバルシステム』って大変でしたね。」
藤本 :「 だな。これを話すと長くなるんだけど・・・おい、そこ!寝ない!ったく、昨日なんか朝5時まで飲んでるからそうなるんだよ・・・」
小柳 :「 うっさい!(笑)」
小柳 :「 以前は『再生ボタン』を押したら部隊が勝手に進行していたんですが、えらい処理が重すぎて停止ボタンが押しにくかったんですよね?」
藤本 :「 そうそう。部隊の思考ルーチンや移動最適化などの処理を部隊が動いてた3D進行中にやってたのが主な原因で、思考の高速化など、色々スピードアップを図ったんだけど、まぁ遅いマシンでは停止ボタン押しても、押されたかどうかすら分からんくらいだったね」
藤本 :「 んじゃ、思考を切り離してみればいいじゃないってことで、生まれたのがこのシステムです。」
小柳 :「 いいじゃないってえらい安直やん」
藤本 :「 (軽くスルー)これによって変わった点は、まず、2D戦場マップから3D戦場マップに切り替わる時に『指令中画面』って画面が出るようになり、ここで部隊の思考や移動最適化の大部分を処理出来たおかげで3D中の大幅なスピードアップに繋がりました。」
藤本 :「 あと、3D中に部隊の全てを把握して、随時指示することは難しいんで、自動的に2D戦場マップに戻るようにしました。」
藤本 :「 その結果、上手く馴染んだので良かったです。昔より大分良いと思います。」
小柳 :「 うんうん、そうだよね。前よりゲームらしくなったね。」
藤本 :「 あ、でも3D戦場マップ中に刻々と変化する戦場で部隊が『どうやって進行しようかな?』と思考させるのは残しましたね。」
小柳 :「 ユーザーさんからのご要望があれば、アップデータとかで3D戦場マップから2D戦場マップに戻る1000カウントをカスタマイズ出来たりしてもいいかなって思ってます。」

小柳 :「 何だかいっぱい喋りましたね。」
藤本 :「 こんなに話したの久しぶりだよ。ああー酒が欲しい。」
小柳 :「 (チッ!クスリが切れたか・・・)そうですね。あとであげますから我慢してください。」
小柳 :「 次は『VIIIの面白さの部分』をお話出来ればいいかなと思います。」
小柳藤本 :「 続きは次回の講釈で!
(次回は4月7日を予定しています)」

★小柳の戯言

小柳 :「 昨日だったかな?ユーザーさんから『大戦略VIIIもDX版などを出して欲しい。とくに、エディター関連をつけて欲しい。』とのご要望をいただきました。有難う御座います。
ここだけの話、実のことを言うと、マップエディタとかは勿論あるんです。
けど、現状だとマップを作成する時に、制限が多すぎて敷居が高いのが難点なんです。」
小柳 :「 このエディタを『どうぞ使ってください!』とお出しても理解するのは難しいです。多分・・・。なので、もの凄い改良が必要になります。」
小柳 :「 でも、良い悪いに関わらずユーザーさんの声が私達の活力になります。有難う御座います。
多分藤本がその気になったら頑張ってくれるんじゃないかな?(笑) ・・・ねぇ?やるやろ?」
藤本 :「 !!!・・・・前向きに検討させて頂きます。これからも大戦略VIIIを宜しくお願いしますm(_ _)m」
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