【解説】 夕雲の改良型の丙型駆逐艦。高速駆逐艦の試作艦で、日本で初めて40ktを超えた峯風型の4番艦島風にあやかって命名された。主な武装は夕雲と同じだが、5連装魚雷発射管が3基も搭載されており、まさに水雷戦に特化した日本駆逐艦の最終進化形といえる。試験では40.9ktを記録し、計画は成功したと言えたが、開戦により夕雲型の建造が優先され、16隻建造する予定であったが量産されることはなかった。その後、1944年オルモック湾にて輸送作戦の護衛中、米軍機の攻撃を受け沈没している。