【解説】
第4次補充計画により20年ぶりに建造された軽巡洋艦。水雷戦隊旗艦用に建造され、船体中心上に4連装魚雷発射管を2基装備し、左右どちらに対しても魚雷を8本発射出来るなど、水雷兵装の充実を優先して設計してある。また旗艦設備の充実、水上機搭載数の倍増など、水雷戦隊旗艦としての能力は十分に備えていた。しかし、その分主砲や対空兵装が貧弱であり、航空戦主体となった当時としては能力不足であったと言える。1番艦阿賀野、2番艦能代、3番艦矢矧は3隻とも沈没したが、竣工が遅かった4番艦酒匂は生き残り米軍に接収された。なお、矢矧は大和の水上特攻に参加しており、大和同様坊ノ岬沖に沈んでいる。