ところが、ドイツにてヒトラーの暗殺による政変が起こり、
新生ドイツ共和国は占領地域から全軍を撤退させると、
連合国と単独講和に及ぶに至る。
これにより第2次世界大戦の図式は全世界対日本へと
切り替わったのである。
1944年まで各地で一撃離脱戦法ともいえる
攻勢防御作戦を展開していた連合軍であったが、
ドイツとの講和が成立し、ソ連が対日参戦をしたことにより
戦線を太平洋方面に切り替え、反攻作戦の体勢を整えた。
こうしてエセックス級空母9隻、アイオワ級高速戦艦4隻を
主軸とするアメリカ艦隊を筆頭に、イラストリアス級装甲空母4隻、
キングジョージ5世級戦艦2隻を要するイギリス艦隊、
マキシム・ゴーリキー級重巡が主力のソビエト遊撃艦隊、
この3軍による南太平洋、インド洋、北太平洋への同時
侵攻作戦は「パシフィックストーム」と命名された。