攻略第一回

▼太平洋の嵐とは

 太平洋の嵐は太平洋戦争で戦った日本軍対米軍を中心とする連合軍の戦いを再現した戦略シミュレーションゲームです。太平洋の嵐で一番重要なことは『物資の運用』です。プレイヤーは物資を各根拠地へ輸送し物資を元に生産を行いつつ、艦隊や陸上部隊で敵の根拠地を占領していき戦争を終結へと導きます。物資を確保してそれを元に戦力を整えます。

 では、早速やってみましょう。



 タイトル画面でスタートボタンを押すと、日本とアメリカの国旗をモチーフにした担当国選択画面で日本でプレイするかアメリカでプレイするを選択します。今回担当する国は日本にしました。

 担当国を選択したら、次は画面上のシナリオリストから好きなシナリオを選択します。シナリオ選択画面ではシナリオの簡易説明が書いてあります。そこには制限ターン数と勝利条件、敗北条件も記されているので、確認してシナリオを選びます。


 今回は陸海空の戦闘や物資の運搬など基本的なことが出来るだけでなく、大勝利に必要な出現根拠地数や敵対陣営が少ない「北方侵攻作戦」を元に攻略していきます。
 大勝利の条件は敵出現根拠地を3つ以上獲得で、敗北の条件は東京を占領されるかターン終了時に保持している重要根拠地を20個以上占領されることです。
 なお、今回の敵国はソビエトなので、基本的に太平洋戦争で戦ったアメリカ、イギリス、中国からの攻撃は自ら攻撃を仕掛けない限りないので、存分にソビエトと戦えます。

「ルール画面」

 シナリオを決定すると、次は難易度を決定するルール設定画面が出てきます。


ルール設定(初級)

 今回は中級を選択します。

「各ルールについての説明」
  • 艦船建造時期(中級は開始日)
    「建造日」にすると史実にあわせたタイミングで制限されていた艦船数建造可能です。
    「開始日」にするといつでも全種建造可能です。
  • 量産可能艦の建造(中級は制限有り)
    「制限有り」にすると量産可能クラスに設定されている同型艦を複数建造できなくなります。
  • 戦艦建造能力(中級は2)
    艦船の1ターンあたりの建造速度の設定です。
    設定したポイントで艦船建造のステップが消化されます。
  • 航空機生産力加算値(中級は2)
    2ターン毎に航空機工場へ加算される航空機生産能力のポイント数を設定できます。
  • 科学技術力(中級は2)
    「科学技術開発」でポイントを割り当てる項目数の設定です。
    2を選択すると2つの項目に対し、ポイントを割り振ることが出来ます。
  • 資源・加工物資(中級は有り)
    有りにすると資源の生産・加工・消費が設定され、物資運搬を行います。
  • 搭乗員・教官(中級は有り)
    有りにすると航空機を飛びたたせるために搭乗員が必要になります。
  • 搭乗員輩出数(中級は5)
    教官1人当たりに生産される新人搭乗員の数を設定できます。
  • 天候の変化(中級は有り)
    有りにすると天候の変化により航空機が飛べなかったりなどの影響があります。
  • 偵察(中級は有り)
    有りにすると偵察・索敵を行わないと敵根拠地の情報や敵部隊の位置がわかりません。
  • 敵陣営艦船情報(中級はクラス名)
    連合軍艦船の情報表示レベルの設定を行います。
  • 大和クラスのタイプ(中級は戦艦)
    空母にすると大和、武蔵が空母として登場します。

 ルール設定を終えるといよいよ作戦開始です。

「作戦開始!」

戦場画面

 いよいよ戦場に出撃です。今回のシナリオは当初の作戦目標であるソビエト首都モスクワまで行きます。2D表示に切り替えて広範囲で見てみると、広大な陸地の先にモスクワがあるのが分かります。


「まずやっておくこと」

 広大なスケールの戦場に予備知識なしで放り出されると、一番最初は何をしていいか分からないものです。嵐は最初のターンで下準備をやっておかなければ、ターンが進むにつれ、時間が掛かるものほど出遅れていきます。1フェイズ目で戦闘をやる前に基本的なことをやっておきましょう。まずは戦争継続に必要不可欠な物資について説明します。根拠地を選択すると根拠地情報を確認できます。


根拠地情報

根拠地一覧画面
「物資とは」

 物資は部隊を維持したり、生産したりする際に必要になるものです。
 太平洋の嵐では根拠地で1ターンごとに産出される資源物資を工場で加工して1ターン毎に加工物資に変えます。そして、その加工物資をもとに航空機や艦船などを生産します。

  • 資源物資
    資源物資は工場でアルミや鉄などを作る際に必要な元になる材料です。
    資源名できるもの
    原油重油とガソリン
    鉄鉱石石炭と合わせて鉄
    石炭鉄鉱石と合わせて鉄
    または、重油、ガソリン
    ボーキサイトアルミ
    食料部隊の維持
  • 加工物資
    加工物資は生産する工場の種類により異なります。
    工場で生産される1ターン辺りの生産量は「ポイント」による表示で、各工場で生産される物資の1ポイントを実際の生産量(トン)に直すと下記のようになります。
    鉄を例にとると生産能力が100の場合700トンの生産能力があります。
    工場名生産物資/生産量(トン)消費物資/消費量(トン)
    アルミ工場アルミ/1ボーキサイト/20
    製鉄所鉄/7鉄鉱石/60石炭/500
    製油所ガソリン/4
    重油/20
    原油/50
    人造石油工場ガソリン20/重油10鉄1
    弾薬工場弾薬/1 
    造船所艦船生産・修理・改装/ドック数8(国外は4)
    工場能力は0
     
    航空機工場航空機/1生産力(生産ポイント)をあらわす 
    加工物資名使用用途
    アルミ航空機生産
    航空機、弾薬、艦船の生産や部隊の編成
    重油艦船の燃料
    ガソリン航空機の燃料
「輸送」

 各工場で生産した加工物資や補給物資を各地へ送る必要があります。輸送方法には陸上と海上輸送による「通常輸送」「定期輸送」があります。通常輸送は目的地についたら輸送が終了する一回限りの輸送で、定期輸送は同じ根拠地間で決まった物資を決まった量だけ定期的に輸送することができます。まずは「根拠地情報」の「輸送」から資源物資を加工する工場へ送り、出来た加工物資を日本国内の造船所、弾薬工場、航空機工場に送りましょう。続いて補給物資を各前線に定期的に輸送するようにしましょう。


輸送種別の確認

輸送方法選択

 物資の中でも鉄、食料、重油、ガソリン、アルミは不足すると活動に支障がでるので常に根拠地の備蓄は気をつけなければなりません。さらに整備部隊や設営部隊がいない場合破壊された飛行場が修復できなかったり、航空機の修理が出来ず稼働率が下がったりいいことはありません。重要な根拠地には搭乗員や地上部隊を送ってください。

「搭乗員配備」

 航空機で何らかの行動をする場合、艦隊や根拠地に搭乗員が配備されていなければ、動かすことが出来ません。さらに教官がいない場合は新人搭乗員が生産されず、搭乗員不足をまねきます。教官は錬度4の搭乗員がなることが出来ます。しかし、教官になった錬度4の搭乗員はいなくなりますので割り当てる数には注意しましょう。また新卒搭乗員がした場合、国内根拠地それぞれに新人搭乗員を割り振ることが出来ます。


 この画面でどの根拠地にいる搭乗員をどれだけ教官に割り振るか選択できます。

第一回まとめ

 物資が存在するルールでは部隊の輸送と物資の輸送をする下準備が大切です。
 これを一番最初にやっておけば、戦闘中に連合軍の戦力に圧倒されることは少なくなります。さて、基本的な下準備を行ったところで、次回はいよいよ部隊を動かしていきます。