互いに最後の一勝を争う第7戦。
初回、タイガースは先頭打者今岡が四球で出塁するも、金本が併殺打でチャンスを潰してしまいます。
その裏、今度はホークスが川﨑以下三連打で、タイガース先発下柳からあっさり先取点を奪えば、続く2回の表には、桧山のツーベースを足がかりに矢野のタイムリーでしぶとく追いつきます。
追いつかれたホークス。3回には井口が左前に落として突き放しを狙いますが、4回表にベテラン広澤に一発が出て流れはタイガースに傾くと、6回にもアリアスの2号本塁打などで着々と加点を奪います。
6、7、8回と3人づつで攻撃を終えたホークスですが、勿論このままでは終わりません。
最終回に大反撃が待っていました。
ここまで無難に抑えていた、セットアッパーの安藤が先頭の城島に出塁を許すと、タイガースベンチは迷わずクローザーのウィリアムスを投入。
しかしその代わり端、バルデスの当たりにゲッツーを焦った一塁手アリアスがエラー、ノーアウト一、二塁と傷口を広げてしまいます。
左キラーの大道との勝負を避けたタイガースバッテリーは満塁策を取り、続く代打本間の打球は注文通りのサードゴロ! のはずでしたが、今度は片岡が間に合わないホームに投げて1点を献上。なお無死満塁の大ピンチが続くと1番柴原はレフトへ2点タイムリー。
なおもランナーは一、二塁と一打同点、サヨナラのチャンスと、ムードは完全にホークスの逆転優勝に傾きます。
しかし2番川﨑はチェンジアップにタイミングが合わずにサードフライ。
続く3番は井口。
4球目のストレートを強心すると打球は優勝への夢を乗せて一直線!
しかし最後の最後でタイガースを救ったのは赤星の俊足。
完全に抜けたはずの当たりにグラブを差し出すと好捕一番! まさに優勝をその手につかみ獲りました!
2003年バーチャル日本シリーズ 日本一は阪神タイガース!