【風船の色だってさまざまです】

いまやラッキーセブンでは、お馴染みの風景となったジェット風船の乱舞。
高らかな笛の音をあげたジェット風船が数千、数万単位でスタジアムに放たれるさまは、一種壮観な眺めです。
各フランチャイズ球場でも、ジェット風船が舞い上がるのは、おもに阪神甲子園球場、西武ドーム、大阪ドーム、福岡ドームと千葉マリンスタジアム、以上の5球場です。
「戦略プロ野球2003」では、この5つのスタジアムで実際に販売されているジェット風船についても、できるだけ現実に近い色合いで再現しています。
ジェット風船の、色の再現にまでこだわったソフトは、おそらくこの「戦略プロ野球2003」が初めてでしょう(笑)。

 
阪神甲子園球場   西武ドーム
 
大阪ドーム   福岡ドーム
   
千葉マリンスタジアム    

今回はコラムが短いので、お詫びとしてジェット風船と応援スタイルについて、豆知識をお届けします。
各地の球場で同じ様に販売されているジェット風船。
どうやらこの風船にはちょっとした秘密があるようです。
弊社による独自調査の結果(笑)、ドーム球場で販売されている風船と、屋外球場のそれとでは、息を吹き込む部分兼、笛の音を鳴らす部分の形状が異なっています。
これは推測に過ぎませんが、ドーム球場で販売されている風船は、あまり高く舞い上がり過ぎないよう、この吹き込み口が特殊な形状になっているようです。
ドーム球場には、天井がありますからね。
そして、ジェット風船を使用した応援でもっとも有名なのは、阪神タイガース(阪神甲子園球場)のそれでしょう。
では、ジェット風船応援発祥の地も甲子園かというと、さにあらず。
実は広島東洋カープのホームスタジアム、広島市民球場がそうなのです。
またカープの応援では、トランペットで選手の応援曲を演奏するという、現在ではほとんどすべてのスタジアムで見られる応援方法もその第一号であり、記憶が正しければ昭和51年(1976年)がその始まりです。
いま現在、広島市民球場では、"スクワット応援"という選手名をコールしながら、観客ひとりひとりが交互に座ったり立ち上がったりする方式が盛んです。
満員の球場全体でこの応援が繰り広げられるのは、なかなか感動的な光景であると言えましょう。
ただしこの"スクワット応援"、数々の応援トレンドを生み出して来た広島発の応援スタイルにしては、全国に広まる気配が一向にありません。
交互に立ち上がる以心伝心的なチームワークが必要なのと同時に、なによりも体力が絶対的に必要なのがその理由なのかもしれませんね。