これらの物資に対し、日本の依存度は6割を越えており、
特に石油に関しては8割近くをアメリカに頼っていた。
特に陸軍は大陸での戦闘継続のためには
大量の石油が不可欠なのは判っていたが、
それを手に入れるためには
大陸から手を引かねばならぬという二律背反に陥っていた。
海軍でも以前より、アメリカ以外の国から、
できれば自国の勢力圏内に、独自の油田を欲していたが、
ことごとくアメリカの横やりで、
メキシコやサウジアラビアなどの産油国との取引はできず、
国内での開発も北海道や新潟などから
わずかな量が産出されていただけであった。