日本でも連合艦隊の山本長官が、戦争の早期終結を主張して 軍令部と対立し、元帥に叙勲されるも、 長官職を後任の古賀大将に譲り、 実権を主戦派が握る形に至っていた。 陸軍でも東條首相から睨まれていた、山下大将を 満州に左遷するなど、主戦派で周りを固め、 国民の熱烈な支持の下、アメリカ攻略という 日本の国力に見合わない無謀な作戦が、 議会を通過するまでに及び、 いよいよ混迷の度合いを深めていった。 眠れる大巨人の逆鱗に触れるとも知らずに。